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畑 健二郎

Vol.434 /2018/02/14

【第001話 To The Moon】

何から書いていいやらわからないのですが…。
えーと、畑といいます。
この度『トニカクカワイイ』というタイトルの
新連載をやらせていただくことになりました。
とっても読みやすい漫画だと思うので
何かのついでに読んでもらえたら幸いです。

まぁ、あとこれは内緒の話なんですが…

このバックステージが載ってる
WEBサンデーにはですね、
『少年サンデーアンケート』ってのが
ありましてね。

……そうそう。
パソコンから見ると、
上の赤いバーのプレゼントか、トップの次号の下あたり。
スマホからだと左メニューのプレゼントの項目の
週刊アンケート・今週号ってやつ。

ここに、サンデー本誌の懸賞ページの下にある
キーコードってやつを入力するとですね、
プレゼントが貰えるWEBアンケートってのが出るんですよ。

それにですね…お手間でなければ
お答えいただけると助かるかなー、なんて…。

あ、あははは…

…え?
アンケートの答え方…??

それは、そのー…
えーと、えーと……

……

……そ、忖度!!!


というわけで、
よろしくお願いします。



……………………さて。

本当はここから本編について話をしたいところなのですが
とりあえずまだ読んでない方もいるかも知れませんので
内容より先にもうひとつ重要なお話を…

今回、この漫画は新しい試みとして
新連載の一話掲載と同時に、
単行本第1巻の発売日を告知するという実験を行なっております!

告知というのはですね、つまり、

すでに各書店で予約ができるということ!

週刊少年誌というのは新連載の立ち上がり直後が
一番注目されると思うのです。

その一番注目がされている時に、
単行本の告知がなされないと言うのは
僕はこう…、何か大きなチャンスを逃していると
常々、思っていたのです。

過去に同じことをやった人がいるのかはわかりませんが
少なくとも僕は知らないので、
今回、色々調整してもらい、新連載の第一話掲載と同時に
単行本第1巻の告知が出来るようになりました!

…というわけで

『トニカクカワイイ』第1巻は

1話~8話までを収録し、

5月18日頃発売となります!!!!



ちなみにAmazonはこんな感じ。

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4091282636/

もちろんAmazon以外の、
お近くの各書店さんでも
すでに予約することが可能です!

さすがにまだカバーは描いていないので
書影は先週掲載された予告カットになっていますが
とりあえず、そんな感じなので
ご興味のある方は是非よろしくお願いします!!

この方式が効果ありということになれば
今後の新連載漫画の推し出し方も、
またちょっと変わってくるかなぁと思うので
この実験に少しお付き合いいただけたなら幸いです。

漫画の内容についてはもちろんなのですが
『漫画を手に取ってもらう』ということに関しても
この作品は色々と新しいことをやっていきたいと
考えているので、その辺もよろしくお願いします!

それと発売まで、まだ三ヶ月ほど時間があるので
各書店様には、店舗特典や宣材什器など
必要なものをリクエストしてもらえたなら、
できる限りお答えしたいと考えているので
教えていただけるとありがたいです。


あとついでなんですが…
某ラジオ等での報告を聞いて、現在ここを読んでいる方へ。

えーと、大変、申し訳ないのですが…
その話は来週まで保留!!!

ていうか、これ書いてるのが2月9日なんですよ。
なので…ようするに…

…忖度!


というわけで
ここから先は本編の解説というかネタバレとなります。

なので、まだ本編を読んでいない方は一旦ここで読むのを止めて、
第1話を読んでから再びお越しください。


それでは、よろしくお願いします。
































【第1話・2話 解説】

く、久米田の野郎~ (※決まり文句)

人の新連載に、なんだあのケシカラン漫画は…!
しかも14ページだと!?
巻末見たらプリンが好きとか言ってるじゃねーか…。
こうなったらお取り寄せギフト最強のプリン
二個で一万円する
「魅惑のとろける安納芋プリン(冷凍)」を2セット
買って、お礼状と共に送りつけさせてもらうぜ…。
まったく、なんだあれ!
ホントありがとうございますだよ!

…えーと…
そろそろ新規の読者は、絶望先生などでおなじみの
久米田康治先生が僕の師匠で、
【かってに改蔵】は僕が丸5年アシスタントを
努めさせていただいた作品ということを知らないのでは…?
という不安に駆られる読切を本当にありがとうございます。
あと、お忙しい中、本当にお手間をとらせて、
申し訳ありませんでした…!
でも僕も本当にサンデーが、刷り上がるまで知りませんでしたよ!

ていうか改蔵終わったの14年前だよ!
勇気を出して書いたけど
『く、久米田の野郎~ (※決まり文句) 』っフレーズの元ネタだって
きっと知らない人が大半だよ!

まぁ、そんなわけで現在、サンデーうぇぶりにて
【かってに改蔵】が期間限定のイッキ読み作品となっていますので
ご興味のある方は是非!

https://www.sunday-webry.com/series/1139
僕が描いた背景もいっぱい載っているぞ!


てことで…そろそろ本当に本編の話を…。


まぁ、読んでもらっているなら
お分かりでしょうが、
この漫画はとてもシンプルです。
ヒロインの方は謎だらけですが、
そこを加味したとしても話はとても単純です。

少年と少女が出逢い
結婚するという、
ただそれだけの話です。

【恋愛】という過程はありません。
これは夫婦の愛情についての話なので。

一応、僕の中では
愛と命について、描きたいテーマのようなものが
あったりするのですが、
それを出す隙がないほど
この漫画はとてもシンプルな漫画です。


常々、思っていたのですよ。
めでたし、めでたし。…だけど!…と。

ラブコメ漫画を読みながら、
ギャルゲーをやりながら、
美少女アニメを見ながら…
そのエンディグで!

めでたしめでたし …だけど!…と。

なぜそこで終わりなのだ!と。
そこで終わりじゃないだろ、と。

恋愛を題材とした作品は大抵、
結ばれたところで終わります。

運命的に出会った二人が
喧嘩して、誤解して、困難を乗り越え、
それでもどこかで分かり合い、
チューをして、手を繋ぎ、
最終的に君の名を聞いたりして、
ハッピーエンドで終わるのです。

僕の前作、ハヤテのごとく!もそうでした。
前々作のライフセイバーズは違いましたが…。

しかし、待って欲しい。

確かにハッピーエンドは素晴らしい。
だから僕だって描いた。
でも、やっぱり言いたい!

本当に大変なのは、そこからだ!…と

恋愛というのは
付き合い始めてからが
大変なんではないでしょうか?
もっと言うなら

結婚というのは、
してからの方が大変なのです!


ええ、ぶっちゃけ僕は二回も結婚しているので
その大変さは重々承知しております。

結婚はゴールなどではないのです。

結婚はスタートです。

恋愛が成就した一人一人が、
今度は二人で歩む、新たな道のスタートです。

なので、運命的に出会った二人が
結ばれるまでのあれこれは
もう全部スパッとなくしました。

結婚に至るまでのリアリティも、
別になくても今の読者は分かってくれると信じてやめました。

13年かけて恋愛が成就するまでの話を描いたので、
今度はその後を描いてみたい。

つまり、これはそういう話です。

自分の伴侶が、トニカクカワイイという
ただそれだけの話です。


結婚というのは、現代社会において
それほどメリットがある制度ではないと思うのです。

もしかしたら、古い慣習でしかないのかもしれません。

ですが、結婚する人がいなくなったこともないですし、
この地球上に結婚制度がない国もまたないのです。

人間の歴史に脈々と受け継がれ、
ともすると数々の不幸を生んだかもしれない結婚という制度。

それでも誰かと誰かが出逢い、
形だけでも永遠の愛を誓い合う、その夫婦という形に
きっと描くべき何かがあると信じて
この漫画を始めることにしました。

二人で見つける幸せの形。

どこまでやれるかは分かりませんが
しばらくの間、毎週お付き合いいただけたなら幸いです。

それでは、
新連載『トニカクカワイイ』を
よろしくお願いします。


畑 健二郎