畑 健二郎
Vol.71 /2006/03/22
【第72話/雪ではなく 桜の舞う街で 『私の名前、覚えてる?』】
第六巻は買っていただけたでしょうか?
410円の価値が出るよう精一杯気持ちを込めたつもりです。
皆さんに気に入ってもらい、
末永くお手元においてもらえたら幸いです。
ボロボロになったら新しいのを買うのも名案だと思います。
さて、今週は色々長そうなので感謝の挨拶はこれくらいにして
まずは皆さんから募集した質問について。
ちょっと量が多いので数回に分けます。
一応大体の質問を要約してリストアップしてみましたが
かなり皆さんの質問に偏りがあって
それが興味深く面白かったです。
中でも
□好きなガンダムは何ですか?
という質問が何通も来ていたりして笑いました。
えー、好きな機体はHi-Sガンダムです。
いや、出てないし、それ。
見たこともないし。
見たいけど。
いつか見れるのか?
えー、
一番好きなのは『V2アサルトバスター・ガンダム』でしょうか?
カトキハジメ氏のデザインにやられた人間の一人なので
カトキデザインのものは基本的にほとんど好きです。
デンドロとか。
でも一番な理由は作って遊んだとき
一番楽しかったからという子供みたいな理由です。
変形合体の機構がかなり好きなのです。
次に好きなのがZで、プラモもいっぱい作るのですが
永野護氏のデザインはやはりファイブスターの方が
好きかなぁという気がして二番になりました。
あと個人的にはブレンパワードのデザインがかなり好き。
そういえばZの完全変形のプラモを下さった方がいて
どうもありがとうございました。
買う予定にしてたのでかなりうれしかったです☆
とりあえず質問で目立ったのは
□漫画家になった理由やその経緯。
についての質問がかなり多かったです。
これについては相当長くなる気がするので
もう少し時間が出来たら答えようと思います。
次に多かった質問というか
質問がかなり特定のキャラに偏っていて
これも興味深かったです。
とにかく圧倒的に多かったのはハヤテ、ヒナギク、マリアの
三人についての質問。
ていうかキャラに関しての質問ははその三人でほぼ独占でした。
大丈夫か?ツインテールのメインヒロイン。
で、次になぜか雪路について。
□額のあれはなんですか?
という質問なのですが……ホクロかなんかじゃないでしょうか?
実は元々あれには深い理由があったのですよ。デザイン上の。
なにかというと元々雪路は出るたびに髪形や服装が大きく変わる
魅惑の女教師みたいなデザインに出来ないだろうかと考え
毎回髪形が変わるなら誰か分からなくなる可能性があるので
顔にあえて何かマークのようなものをつけられないだろうか?
というところから、あれはつけられたのです。
つまり分かりやすい識別のため。
ま、結局その案は難しいということで
魅惑の女教師デザインはあきらめましたが
額のあれはそのまま残ったということです……
もっとも、性格は元からあのまんまなので
魅惑もくそもないのですが。
さて、まだまだいっぱい答えて行きたいのですが
あいにく今回はいったんここまでにさせていただき
続きはまた来週にさせてください。
今週は色々山盛りなので。
てことで次は先週末発売された第六巻についてです。
−−−−−−−−−−−ネタバレ−−−−−−−−−−−−−−
買っていただき本当にありがとうございます。
ここを読んでくださっている人は
全員買ってくれていると信じています。
さて、今回はまず大きな変更点が一点あります。
大きな変更といっても本誌ですら触れてないというか
WEBでしか触れてないので何のことかわからない方も
いるかと思いますが
シスターの名前を
WEBで告知した名前から変更させていただきました。
正式な名前はソニア・シャフルナーズとなります。
理由はですね……
まさか同じようなおかっぱ風の髪型ででシスターの格好で
ついでに強いなんていう同名のキャラがいるとは
思わなかったというか……
気付いたのは六巻の原稿を渡す締め切り前日。
たまたま寄った本屋でたまたま買った漫画を読んでいたら
……発見してしまいまして……
そのとき頭を過ぎったのは
読者からもまったく指摘されなかったし
このまま気付かないフリをすべきか……?
本当に偶然だし。
でもなー、元ネタがあると思われるのもなー。
向こうにも迷惑というか、パロディにもならないしなぁ……
知らなければ悩まないけど
知ってしまうと悩むわけで……
本当に困りました。
で、シスターは思い入れも色々あるし今後もあるので
名前を変えるのは本当に胸が痛かったのですが
名前を変更することにしました。
色々スミマセン。バタバタして……
それと台詞がなんだかいっぱい変わっています。
原因はネームの僕の字が汚すぎて読めなくて
本誌掲載時にちょっとずつニュアンスの違う言葉になっていたのを
修正したのが大半です。
す、スミマセン……もっと綺麗な字が書けるように努力します……
あと巻末の人物紹介についてですが
美希だけが一ページで後の二人が半ページとなっていますが
本当は一人一ページ割り振るつもりでした。
でも、どうしてもページが増やせなかったので泉と理沙は
半ページになってしまいました。
一人一ページで割り振れなくて残念……
役割の大きさは同じはずなのに……
なんだか謝ったり悔やんでばかりですが
表紙とかは結構綺麗に色が出て気に入っているのですが
どうでしょう?
裏表紙の神父が本編の初登場とあまりに顔が違うので
本編のほうを描き直したかったのですが
これはこれで面白いのでそのままにしておきました。
何かこういう変化を漫画で見つけると
面白いと感じてしまうのは僕だけでしょうか?
まぁ、そんなわけで色々思い出すだけで冷や汗が出てくるほど
大難航したスケジュールの第六巻でしたが
無事に本屋に並び、皆さんのお手元に届いたということで
ホッと胸をなでおろしております。
本当に買ってくださってありがとうございました。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
と、そんな感じでラストは今週の本誌、センターカラー。
−−−−−−−−−−−ネタバレ−−−−−−−−−−−−−−
世間がどうやらエロカッコイイブームらしいのでそれに便乗して
エロカワイイのはどうだろう?
とか考えながら表紙は描いた気がします。
今にして思えば
マリアももっと露出の多いデザインにすればよかった。
最近裸とか描くのが楽しくなってきた気がします……
うーん、良いやら悪いやら。
本音をいえばストーリーとはまったく関係なく
温泉とか水着とかいっぱい描きたいのですが
まだギリギリブレーキを踏んでいる感じです。
さて、内容についてなのですが
まず、今回ようやく西沢さんとワタルが顔見知りな理由が
明らかになります。
つまり、西沢さんにとってワタルは『弟の親友』だったのです。
この西沢さんとワタルの関係については
読者からもいくつか質問を受けましたが、つまりそういうことです。
そして、西沢・弟についてですが
ずっと出す予定だったので色々前後で大変でした。
何かといえば以前ハヤテが西沢邸に行った時の話。
あのとき
まずデザインをどうするかで悩みました。
時間がないのに再登場の予定があるので
適当な感じには出来ないので色々苦労しました……
しかし、相変わらずこういう苦手な造形でまとまってしまい
現在も四苦八苦……
しかもあの時、話の構造上、
あそこでナギと出会うわけにはいかないので
どうにかしなくてはと色々工夫して……
そうやって後ろの話とのつながりを気にしている話は
意外とどうでもよさそうな話の中に紛れていたりするのですよ。
で、話の中心が過去の話だったりするのですが
この一年前のナギと、現在のナギは、見た目は同じですが
実は大きく違う点が一つあります。
それは何かというと
この『一年前のナギ』は、ヒナギクと出会う前のナギなのです。
つまりこのナギは自分に運動神経が皆無であるということを
まだ、ほとんど自覚していないのです。
なので一年前のナギはあっさり木に登ろうとしています。
現在のナギならもう少し常識もあるし、
自分の運動神経では無理だと分かっているので
自分から登ろうとはしないでしょう。
その辺の少女の成長の微妙なニュアンスが伝わると良いなぁと
思ったりするのですがいかがなもんでしょうか?
なんだか変態ちっくな文章だなぁ……
そして今回久々に続き物になりました。
理由はどうやってもまとまらなかったからという感じですが
久々に引きで終わるのもいいかなぁと……
来週を楽しみにしておいて貰えると助かります。
それでは長くなりすぎましたが今回はこの辺で
ではまた来週〜☆