畑 健二郎
Vol.430 /2017/03/22
【565話 こころはタマゴ】
最終回までのネームを
全て描き終わりました。
ああ、これでもう、ハヤテの、
この先の物語を考えることは
ないのだなぁ、と思うと
なんだか急に
終わりの実感が出てきました。
あとはひたすら作画のみ。
この文章を書いてる時点で
残り54ページ。
オマケとかカラーとか
細々したものは
あるかもしれませんが、
少なくともこれで
ハヤテをひたすら描く日々は
終わりです。
とりあえず、
どういう作画で仕上がるのかは
分かりませんが、
ネームの出来としては
満足しています。
皆さんがこのラストに
どういう感想を持たれるのか
心配になったりもしますが
少なくともこれが
『ハヤテのごとく!』という
作品であると胸を張って
言えるかなと思っています。
というわけで
今週を含めてあと四話。
じっくりとお楽しみいただけたら
幸いです。
では今週の話です。
------------ネタバレ-------------
西沢さんの、もしも話・後編。
そして、ラストです。
初登場から、
ここに至るまで12年…。
はじめて彼女を描いたとき
結末はどうなるだろうと
思ったのです。
んで、その時に
頭に浮かんだシーンが
今週の話です。
もともとの想定では
ヤクザから逃げるシーンや
兄貴が助けに来て
再会するシーンなども
入るのかなと
思っておりました。
が、もはやそういうシーンは
些末なことかと思い
ギュッとまとめて
今週のような話になりました。
作者としては
ここまで来るのが
本当に長かった…。
この12年、何十回、何百回
どれだけこの話を
イメージしたか分かりません。
正直こんだけ
イメージできてた話だし、
ラストの部分に至っては
12年前にネームだって
描いてましたから
描くのは簡単かなと
思っておりました。
しかし、
実際に描いてみると
頭に描いていた
イメージが強すぎて
全然上手くまとまらず
驚くほど苦しみました。
正直、描き終わった今でも
うーん、あれで良かったのか?
伝わってるのか?
と思う部分は多いのですが
とりあえず皆さんに
上手く届いていると
嬉しいです。
なんにしても、
これで西沢さん、クランクアップです。
自分の漫画のキャラに
こんなことを言うのもなんですが
本当にお疲れさまでした。
本当にたくさん助けられました。
ありがとう。
ま、そんなこんなで
残り三話。
よろしくお願いします。