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福地 翼

Vol.85/2018年6月6日

こんにちは、福地です。

サイケ新シリーズ1話目はもう読んでいただけましたか?
黒幕さんの過去が少しずつ明らかになる新章プロローグですが、実は僕も彼に近い体験をしたことがありまして。

高校の頃、久しぶりに中学の時の同級生達で会おうっていうことになって、僕もずっと付き合いのあった友達に誘われて行ったんですが、周りの反応がなんか以前と違う。
その違和感のもとに気づいたのは集合後少し経ってからでした。

みんなが僕を苗字で呼んでいる。

そうなんです。ずっとあだ名で呼ばれ慣れていたので、みんなが僕を苗字で呼ぶことに違和感があったんです。

変だなとは思ったんですが、まあみんなも高校生になってあだ名で呼ぶとかそういうのが恥ずかしくなったのかな、くらいに思ってスルーしていました。

そんな中、僕の後ろで二人がヒソヒソ話してる声が聞こえてしまったんです。

「福地くんのあだ名ってなんだっけ?」

ああ、そうだったのかと。
僕はみんなとめちゃめちゃ友達だと思ってたんですが、そこには意外と温度差があったんですね。

あだ名を忘れられるくらいの空気。
でも別に嫌われてるわけでもないこの距離感。

ふとその時思っちゃったんですよね。
「あ、やだな…」と。

その時の経験と後にさらに色々あって、僕のネガティヴ思考は育まれたと言っても過言ではないです。
どうせ僕なんか、みたいな考え方の人間になってしまったんですね。
そして、個性がないって辛いなと。

今思うと個性なんて人それぞれ、誰にでも必ずあるものなんですが、当時の僕は自分には個性がない、特別なものは何一つないつまらない人間だと決めつけてしまっていたように感じます。

そんな人間がある日力を持ったら。
そんな思いつきがこの黒幕さんを生み出したきっかけでした。

今週の新シリーズ2話目では、彼のさらに深い暗い部分が明かされるので、そのこじらせ具合を楽しんでもらえたらなと思います。

ではでは今週はこの辺で。
あ、あと今月18日にサイケ最新12巻が発売になります!
そちらもどうぞよろしくお願いします!

ABJ

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