WEBサンデー

まんが家バックステージ

サンデー作家陣

福地 翼

Vol.81/2018年3月28日

こんにちは。
ロケみつっていう深夜番組の頃から「何この人?!面白っ!」と思っていたゆりあんレトリィバァさんが今ブレイクしてて嬉しいです。
面白い人はちゃんと売れてほしいのです。
千鳥もブレイクしてよかった!
アキナとか天竺鼠とかももっと売れてほしいな。

さて、今週のサイケですが、今回のシリーズ頭でサイケめっちゃ論破されてたじゃないですか。
今週はそのアンサー回です。
手元に何週か前のサンデーがある人は読み比べてみると面白いかもしれませんね。

いやー、ところでさ、ここに書く事が全然無いのよねーって話ししてたじゃないですか?
前回はたまたまパーティーにお呼ばれしたので助かったんですが、今週は本当何にもナッシングなのです。
なのでもう苦し紛れの思い出話とかでもいいですか?
過去の話ならいくらでもあるんで。


タイトル『あの日のカツカレー』


これは僕がうえきの法則の鬼紋の回を描いてた時の話です。
その週はいつも以上にネームが押してしまって作画の締め切りがもうギリギリだったんですね。
とは言えそれまでなんとかなってたこともあり、今週もなんとかなるだろうとたかをくくってたんです。

なので特にペースも上げず(と言ってももうマックススピードでやってたのでペースの上げようがなかったんですが)いつものようにお蕎麦屋さんの出前を取ることに。
その日に限ってアシさん含め全員がカツカレーを頼んだんですが、それがいけなかった。

出前を待ちながら仕事をしていると、そこに一本の電話が。

担当さんからでした。

今思い出しても震えがくるくらい、電話の向こうでめちゃくちゃ怒ってました。担当さん。
締め切りが本当の本当にやばかったのです。

電話を手にどんどん青ざめていく僕の顔を見て、アシさんたちも何かを察していたようでした。

そして今から担当さんがこっちに来るというのです。
ちょっとシャレにならない状況だということが判明し、僕たちは一呼吸したのち、限界突破のスピードで仕事を再開しました。
生まれて初めての『修羅場』というやつでした。

そこへタイミング悪くやってきたカツカレー。

食べてる場合じゃないことは誰の目にも明らかでした。
もちろんカツカレーはほっといて仕事をしました。

ピンポーン

「担当さんが到着した!やばい!カツカレーを隠せ!!」

アシさんと僕は慌てて4皿のカツカレーを隣の部屋に避難させ、担当さんを仕事場へ招き入れました。
こんな修羅場でカツカレーなんて頼んだことがバレたら…

ドキドキしながら原稿にペンを入れ、できた端から担当さんが写植(セリフの印刷されたシール)を貼っていくという流れ作業が始まりました。

ところが、次第に隣の部屋から漏れ香ってくるいい匂い。
ここで無意味なポテンシャルを発揮し始めたカツカレーです。

ちょ、まて!今はお前の出る幕じゃない!
気配を消すんだカツカレー!!
絶だ!絶しろ!
担当さんの円に引っかかるぞ!

なんで素直に蕎麦にしなかったのか。
なんで匂いの強いカツカレーなんて頼んでしまったのか。
僕たち4人は脂汗をかきながら素知らぬ顔で原稿に集中しました。
おそらく担当さんの円は確実にカツカレーを捉えていたでしょう。
でも、それでも黙々と写植を貼り続け、完成した原稿を手に仕事場を後にしました。

最後に残した担当さんの一言「お疲れ様」が「おつカレーさま」に聞こえたのは僕だけだったのでしょうか。
その仕事の後みんなで食べたあのカレーの味が今も忘れられません。

みなさんにはそんな忘れられない『一皿』はありますか?

ABJ

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