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藤田和日郎

Vol.33 /2008/07/02

 先々週に引き続き先週の土曜日は、大阪のブックファースト コミックランド梅田店でサイン会をやってきました。
時間がかかりすぎた前のサイン会のようになるまいと、今回は手早い段取りとさらに気合いを入れて臨んだため、5時間と少しでおよそ100名の方にサインをすることができました。
それにしても、ありがてえコトに今回も皆さん親切ないい〈読み手〉でしたよう。具体的にあのシーンがよかった、誰々が好きだった、なんて言ってくださると、ああ、読んでもらってるなーって、もうこっちの方がじんとしちゃってねえ。おいしいおかしや、せんすや本、鉢かづきの粘土の人形、初めて描いた自分の漫画、お酒、栄養ドリンク、そして嬉しい手紙。しかも長時間見ていてくださった方や、横浜と大阪両方に来てくれた方も。終わったあと、おみやげも持ち切れないくらいもらって、新幹線に乗って、ぐったり帰ってきました。
ありがとよ。本当にありがとうさん。ぐったりはただの疲れじゃありません。皆のオレの作品に対する好きだパワーに、オレが吹き飛ばされまくったからです。
サインをした中の元気な男性からの手紙に、
「うしおととらの麻子の父ちゃんが言ってた、『メシ屋がメシ作らんでどーする!?』のセリフが好きです。――」と書いてありました。
うん、確かに描いた。そして今、自分のキャラクターに教えてもらったような気がするぞ。
これからも、漫画家は漫画描いていきます。よちよちとがんばりまっす。
そうしたら、こういうサイン会のような時、こんなイイ目にあえるんだな。

そうだ。サイン会の反省だ。
ロッケンフィールドさんを頼んだ方、うまく描けないでスマン! 「からくりサーカスのすべて」を持って来ていた方から、本借りて見たのにねぇ。
それから、『黒博物館〜スプリンガルド』のキュレーターを頼んだ人。ゴメン、髪の毛で目がかくれてるトコ逆だった〜! すまんのう。
何か、サイン会ってオレの方が失敗してる気がしてきたぞ。
もろもろゴメン! ありがとう、うれしかった! すまん。