若木民喜
Vol.42 /2006/10/18
先週、外に出ないという話をしていましたが、ボクなりに解決策を見いだしました。
阪神の井川という選手を知っていますか? ゲーム・アニメ好きで有名なインドア派の彼には、“「少しは外に出ろ」と阪神の寮長に言われてラジコンヘリを始めた”という素晴らしい伝説があるのですよ。これだ! ボクも早速、ラジコンを購入いたしました!
よりによって、エアロソアラ!
インドア専用飛行機・・・。しかも、今部屋が汚くて、とても飛ばせるような状況じゃあない。何を思って買ったんだろうなぁ、これ。
こんにちは若木です。
今週は42話目です。今週はユウキとドレイクが激突する話でした。ユウキにとってはシビア以来、久々に底力において自分よりも上の相手にぶつかることになります。前回、シビアさんには全く敵いませんでしたが、さてさて、今回はどうなるのか。それにしても、カケアミの多いこと。線が多くて作画時間がガンガンに伸びておりますなぁ。睡眠時間もどんどこ少なくなってきておりますが、とりあえず、私は元気です。
さて、今日は。久々に質問に答えようかと思います。
単行本の第4巻の作業が先週終わりまして。第4巻のおまけページでも、また質問コーナーをやっております。しかし、今回は増ページの話があったこともあって、おまけページに回すページがあんまり作れませんでした・・・。そこで、今日は4巻の質問から漏れたものに答えることにいたします。
Q1:ユウキママの「武道家食べてはいけないもの十選」のアイスの他の9つは何ですか?(埼玉県・Nさん)
A:ユウキママに伺ったところ、残りの9個は「牛乳、ジュース、スナック菓子、ファーストフ−ド、揚げ物、メロン、カタカナで8文字以上の名前の料理、煮物、落ちてるもの」だそうです。・・・何か、前半はわからないでもないですが、後半に行くに従って一つ一つに何か事情があるような感じですね・・・。「煮物」とか、自分が弱火の料理できひんだけちゃうんかと。揚げ物ダメっつっといて、なんでチャーハンはいいんだ・・・。
Q2:コモンクラスより下の位はあるのか?(東京都・Tさん)
A:これはですね。ありません。しかし、コモンよりもさらに下と見なされている種族はあります。それは何かというと・・・まあ、想像してみてください。
Q3:「ユウキ」の名前はどういう漢字が当てられているのですか?(WEBメール・Kさん)
A:リカと違って、ユウキの名前は漢字ではなく、正式な名前も「ユウキ」です。でも、その名前の元になった熟語は存在します。その熟語はもちろん、あれです。
Q4:エリートクラスの炉の場所は日常生活において不便だと思うのですが、彼らはどうやってこなしているのでしょう?(WEBメール・上とは別のKさん)
A:炉は基本的に外せませんので、確かにピジョンの炉なんかは、普通の服とか着ようと思っても、首のところが通りませんね。本国ではそういうものが普通なのですから、炉に合わせた生活様式が用意されているでしょうが、我々の世界でエリートクラスが人間と同じように過ごすのはかなり不便だと思います。姫様は実際苦労されてます。トライアッドのように、向こうの暮らしのままこちらでも生活している方々は大丈夫でしょうが・・・。ビジョンがユウキの学校にでも入学したら、体操服とかどうやって着るんでしょうね。
Q5:アシスタントの男女構成を教えてください。(WEBメール・Tさん)
A:まんが本編と離れた質問です。この質問、何だかいっぱい来てますなぁ。そんなに気になりますかねー。それどころか、ボクが「実は女である」って話まで出てますけど。何でそうなるのか。でも、面白いから敢えて答えないでおこうかしら・・・。4巻の巻末を見ると、ますますそういう話が出てくることでしょう。さて、次の質問(答えないのか!)。
Q6:カラーはどうやって描けばいいのですか?(熊本県・Tさん)
A:カラーは難しいです・・・ボクは基本デジタルペイントですが、教えられるほどの技術は持ってないです! ネットで沢山あるCG講座を見た方がきっと参考になると思います。
ただ、ボクがどういう機材で描いているかってのは、多少の参考にはなるかもしれません。ボクがカラーを描いている環境は、ごく普通レベルの自作パソコン(メモリだけはちょっと増やしてあります)とエプソンの安いスキャナ、それとワコムのタブレット(インテュオス3)。で、ペイントソフトはおなじみペインター9とフォトショップCS2です。デジタルペイントの素晴らしいところは、プロもアマチュアも巧い人もヘタな人も、み〜んな同じ環境を作れるということです。道具に関しては皆同じものを使っています。つまり、努力すれば、その努力の方向と同じ地平線に、巧い人がいるのです。これはすごく励みになることです。
ちなみにボクは最近はペインターを使う頻度がどんどん下がってきて、バックステージの絵の主線描き(スクラッチボード)にしか使ってません。塗りはフォトショップばかりです。ブラシを液量50%、透明度80%に設定してグリグリと描くだけ。難しいことは何もしていません。今回のバックステージの絵も、もちろん同じやり方で描いてます。作画時間は毎回30分〜1時間ぐらいですね〜。単行本の表紙となると、一日仕事ですが・・・。
皆が同じ環境でやっている昨今では、絵柄も塗り技術も結構似たりよったりになってきていて、色遣いだけでしか個性が出せないような世の中になってきているような気がします。ボクも色遣いをいつも色々試しています。Tさんも頑張ってくださいね〜。
おっと、こんなところでしょうか・・・。
今週はこの辺で。
それでは、また来週〜!
○おまけ○
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小学館 少年サンデー気付
若木民喜アルバトロス3巻 ゴミ係
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