椎名高志
Vol.12 /2006/12/27
新装版『うる星やつら』単行本にイラストを描かせてもらえることになりました。お題は「ラムちゃん」。巻ごとにいろんな人がラムちゃんを描くという企画で、あだち先生のラムちゃんなんか超レアでお買い得です。
公式の「聖典」に寄稿するというのは、高橋留美子ファンとして光栄でもありプレッシャーでもあり。あと、実際に描き始めて気づいたんですけど、ワタシ、ファンの割には意外とこれまで模写をあまりしてなかったようです。「あれっ、よく考えたらほとんど描いたことないや!?」みたいな。あんまり好きすぎて、自分の絵では納得できなかったというか。「似てねえよ、違うよ、ニセモノだよふざけんじゃねーよ!」みたいな。原作の絵以外はパチモン扱いの原作原理主義者だったっつーか。「アニメ〜? ふふ〜ん?」みたいな。「まああれはあれで悪くはないけど、原作に忠実とは言えないよね〜〜〜? ほほ〜ん?」みたいな。あの頃のワタシを殴りたい。
まあ、今回は他人の個性が入り込んだところを楽しむのがポイントだと思うので、あまりゴチャゴチャ考えずに普通に楽しく描きました。ワタシの分はたしか6巻に収録予定です。買ってね。