ストーリー&キャラクター
人体でも特別に複雑な機能・構造を持つ器官――“手”。 その疾患もまた複雑無比であり、故に専門医集団〈手外科〉が存在する。
手外科医・手塚一心。親指に痕、首筋に花、佇まいは飄々……謎めいたこの男に確かなことは、極めて高度な手術の腕を持つという事。
これは、彼の手と、彼の治すたくさんの手が織りなす、人生の物語──
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手塚一心
王嵐堂大学病院手外科医。飄々とした青年だが、極めて高い手術技術を持つ。18歳からフランスで学び、数々の戦場で医療行為を行った。
6歳の頃テロに巻き込まれ両親を亡くし、自身も重傷を負い父の親指を移植される…首と背中の傷を隠すタトゥーは、両親が大切にしていた花 “グラジオラス・ビザンチヌス”。 -
若井 敦
王嵐堂大学病院院長。一心の養父。テロに巻き込まれた一心の命を救い、一心に父・手塚猛の親指を移植した。
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若井ひなた
王嵐堂大学病院整形外科・スポーツ医学研究講座所属。一心の義理の妹で幼馴染。一心がテロに巻き込まれた現場に居合わせる。
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明智紋次郎
王嵐堂大学病院手外科医。同大学医学部出身。外傷再建手術の天才と称される。大工の父の指を救われ、手外科医を志す。
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唐木 寛
病院裏にある風来寺の住職。一心が、よく病院を抜け出して訪ねている。
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土方泰三
王嵐堂大学病院麻酔科・通称 “壬生浪” の医局長。その信念は、切れ味鋭く。
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楠
王嵐堂大学病院手外科医。一心と行動することが多い後輩。
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弓削
王嵐堂大学病院手外科医。プライドが高く、一心を敵視する。