ストーリー&キャラクター
「初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。」
女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。
さらには、夜に眠れない日々が続いている。
そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。
夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。
そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる───
彼女は、夜の住人・吸血鬼。
コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。
「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」
夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。
「俺を吸血鬼にしてください」
ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは……
「人が、吸血鬼に恋をすること!」
それまで、恋を知らないコウだったが、ナズナと夜を共にするにつれ感情は変化しつつある…そして、ただ今、半吸血鬼化中!?
ふたりぼっちの、特別な「よふかし」は続く──
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夜守コウ(やもり こう)
主人公。「よふかし」の楽しさに魅了された中学2年生の14歳。勉強もまずまずで学生生活を上手にこなしていたが、それに疲れてしまい、ただいま不登校中。そのせいか、夜に眠れない日々を送っている。初めて夜に外に出た時、七草(ナナクサ)ナズナと出会う。女子はニガテだが吸血鬼になるため、ナズナに恋をしようとしている。ナズナ曰く、血が最高に美味いらしい。特技は寝たふり。
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七草ナズナ(ななくさ なずな)
夜の住人・吸血鬼。とにかく自由奔放。ある夜、コウと出会い「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ」とコウを夜に誘う。コウの血の美味さに感動して、今後もコウの血を吸うことを決める。下ネタが大好きのくせに、恋愛話にはめっぽうヨワい。すぐ照れちゃう。ビール大好き。
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朝井アキラ
コウの幼馴染。同じ団地に住んでいる。コウが小さい頃に買ったトランシーバーを持っており、彼のことをちゃんと友達だと思っている。早起きのため、よふかしのコウと再会する。
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桔梗セリ(ききょう せり)
吸血鬼。ナズナが人間と夜を共にしていると聞き、コウに近付く。仲が悪いのか、ナズナには「クソビッチ」と呼ばれたりする。恋愛マスター。
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平田ニコ
吸血鬼。吸血鬼の存在に詳しい「人間」を増やさないため、コウを吸血鬼にしようとする。眷属を増やすため、人間にモテやすい振る舞いが得意。モテパワーマックス。
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本田カブラ
吸血鬼。ナズナと仲良くしているコウに興味を持ち、コウを連れ去る。モテパワーマックス。
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小繁縷ミドリ(こはこべ みどり)
吸血鬼。童貞受けがいい。話術によって数々のコミュニティーを狂わせてきた。モテパワーマックス。
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蘿蔔ハツカ(すずしろ はつか)
吸血鬼。一人称は「僕」。モテパワーマックス。
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夕 マヒル(せき まひる)
コウの同級生で友人。成績は優秀、スポーツも得意で、誰からも好かれる人気者。コウの憧れの存在。星見キクが好きであり、彼女の眷属になりたがっている。家が花屋さん。幼い頃、兄を事故で亡くしている。
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星見キク
マヒルが想いを寄せる女性。その正体は吸血鬼。ニコたち他の吸血鬼たちは「変わったやつ」だと言うが…
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鶯アンコ(うぐいす あんこ)
コウが声をかけて出会ったお姉さん探偵。家族を吸血鬼に壊された過去から、吸血鬼を強く憎んでおり、コウが吸血鬼になることを阻んでいた。さらに吸血鬼を殺す方法を知っている。ナズナの最初の眷属候補だった。本名・目代キョウコ。