 |
|
●デビューまでの経緯●
ボクはもともとサンデー読者だったのですが、特に高橋留美子先生の作品が大好きでした。
高校生の時に新人コミック大賞に投稿して佳作を受賞。その頃はただなんとなく好きでまんがを描いていただけで、一生の仕事にしようとは全く思ってなく、そのまま大学に進学しました。
そして卒業目前の就職活動中に、周りが一流企業にバンバン受かったりしている中「自分は今後どうするんだ? 何ができるんだ?」ということを真剣に考えたんです。その結果、自分残ったのが、まんがという選択肢でした。
その時にはじめて「まんが家になるんだ!」という覚悟を決めたんです。そしてもう一度新人コミック大賞に投稿し、努力賞をいただいたのがデビューのきっかけです。
●自分を追い込み気合いを入れる!!●
大学を卒業してからは、担当編集者の方に「アシスタントで食わせてもらいたい」と頼みこみ、まんが家の野部利雄先生のアシスタントを始めました。
その仕事が決まった時、通勤に便利そうな駅の不動産屋に飛び込み、一番安い部屋を貸してもらったんです。
フロは無いし、トイレは共同という、とてつもなくボロいアパートでしたが、その時のボクはそういうところに住むことで自分に気合いを入れていました。
当時は、常に「ここは仮住まい! 頑張って独立しよう!」という思いでいっぱいでした。まんが家として食っていけるかどうかもわからない状況でしたが、それでも覚悟は決めていました。
もしまんが家になれなくて、アシスタント止まりだったとしても、せめて一流のアシスタントを目指そうと思っていました。とにかくまんが業界のどこのポジションでもいいから、自分のベストを尽くして最後まで一生の仕事としてやっていくんだという気持ちだったんです。
●まんがにとって一番大切なもの●
アシスタントに入るための面接の時、野部先生に「キミはまんがにとって一番大事なものはなんだと思う?」と聞かれました。
その時のボクは、しばらく考えた結果「感動」という答えを出しました。笑ったり泣いたり、そういうのを全部ひっくるめた上で、「心が動くこと」が、まんがにとって一番大切だと思ったんです。
後から野部先生に聞いたところ「あの時、キミが出した感動という答えを聞いて採用を決めたんだよ」とおっしゃっていて、「この先生はカッコいいな!」と思ったのを覚えています(笑)。
まんが家にとって一番大切なことは「読者の心を動かすこと」だという自分の答えは、今でもずっと忘れずに持ち続けています。 |
|