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サンデー作家陣

若木民喜

Vol.24/2006年6月7日

昨日ミスタードーナツに行ったら、隣でマリオ・ザガロそっくりのおじいさんがドーナツ食べてました。世の中すっかりワールドカップモードですね。

こんにちは、若木です。今回は24回目です。今回は敵ばっかりが出てくるエピソード、というか、イントロになりました。今回は何と言ってもシビアさんです。僕は同級生万々歳人間なので、自分のマンガに出す女の子は圧倒的に同世代の娘が多かったのですが、この度のシビアはお姉さんであります。巧く描ければいいですが・・・とりあえず、スタイルはバリバリの大人ですよっ。

さて、今回は、ワールドカップ特別企画の第2弾です。

あ、その前に、前にやった下描きプレゼント企画についての報告です。
とりあえず、応募は締め切って、現在発送準備中です。
ハガキをくれた方々には、もれなく何かしら送られることと思います。みなさん、お楽しみに!


さてさて、話題は戻って、ワールドカップです。それにしても、僕がドイツが優勝! と言った途端に、日本相手に恐ろしくしょっぱい試合をやっておりましたね、ドイツは。早くも僕の予想ベタが炸裂している感じで背筋が寒くなってきますが。めげもせず、今回は日本代表の展望について少しコメントを。



思えば、僕が初めてサッカーを見始めたのは、1993年です。いわゆる「ドーハの悲劇」が起こったアメリカW杯予選とJリーグ開幕のコンボで巻き起こったサッカーブームに乗じて、ピクミンのごとく現れたにわかファンのピクミンの一人だった訳であります。

そこから家にこもってる利点(?)を生かして、20代の全てを費やし、それはまあサッカーの試合を見続けておりました。JリーグにセリエAに欧州選手権、もちろんワールドカップ。日本代表に至っては加茂監督〜トルシエ監督までの日本代表の試合全試合、トルシエ監督の時は、就任初戦のエジプト戦から日韓W杯トルコ戦まで、ワールドユース、シドニー五輪と年代別の代表試合も全て見て、誰に見せるでもないレポートを書き綴るという、ほぼ病に近いものがありました。

しかし、サッカーばっかり見てわかったことは。


サッカーはようわからんということです。


選手の質が高くても勝てるとは限らないし、ボロクソ言われていたチームが、突然変身して破竹の快進撃をしたりする。古くさい戦術が最新鋭のシステムを持つチームを負かせるし、チャンピオンチームがメンバーがほとんど変わっていないにも関わらず、翌年突然低迷する。ホントに難しい、深い、わけわからん。10年やそこら勉強したところで、サッカーの奥深さの泉は到底組みきることはできません。多分、一生わからないでしょう。だからこそ面白いのですが。

そして、ドイツW杯に向かう今回の日本代表も、僕のようなにわかにとって悩みの種です。ほんまに難解や!

僕がこの10年見てきた日本代表は、色々な形をとってきたものの、一つの大前提が守られていました。それは。

「日本人はヘタクソである」

これです。日本人は個人のレベルにおいて、世界のサッカーに比べて大きく劣っている。そのヘタクソな連中がどうやって世界と戦うか。それが僕の知っている日本代表の歩みだったのです。そして、その世界との距離を縮める一つのキーワードが、「チーム戦術」だった訳です。一人一人は小さいけれど、力を合わせればごらん無敵だ。

アメリカW杯の時のオフト監督は、「スモールフィールド」や「トライアングル」というサッカーの基本的な集団戦術(当時は「アイコンタクト」すら知らなかった!)を代表に持ち込み、日本代表は限りなくW杯に近いところまで行きました。

フランスW杯の時の岡田監督は、限られた条件で世界に勝つためにチームの戦い方を整備し、「戦術は完璧に機能した」というチームで、本大会で強豪相手に善戦するも、3戦全敗。

日韓W杯の時のトルシエ監督は、歴代監督のなかで最も精緻な戦術を代表で試し、そのチームコンセプトの下に、中田ヒデや小野などの日本代表史上最高のタレント達が融合して、見事本大会でベスト16まで進出。

このように、ドーハ以来日本代表は内容結果ともに着実に進歩を遂げてきました。そして、日本代表を率いる監督はいずれも「戦術」と「チームプレイ」を重視する監督ばかりでした。それもこれも全て、日本人の個人的な能力が世界レベルに達していない、という大前提があってこそのものだったのです。


しかし、今大会のジーコ監督は今までの監督とは全く違う考えをぶちあげました。

「日本人は巧い!」

日本人の個人能力は既に世界と差がない! サッカーの神様ジーコがこんなことを言い出したもんだから、僕はビックリしました。世界の一流サッカーリーグのレギュラー1人もおらんけど、ほんまかいな、と。しかも、ジーコはそれが社交辞令ではないとばかりに、今までの監督に比べ、ほとんど戦術を重視しない、ほぼ戦術無視に近いチームを作ったのです。守備の整備もしてないし、攻撃の選手は巧い順番にとりあえず並べてみる(としか思えない)という、何というか、僕らがテレビゲームでやるようなチームを作りよるのです!

これはもうセンセーショナルですよ。確かに、日韓W杯の時に日本代表の反省は、「戦術だけでは限界が見えている。さらに上を狙うためには、圧倒的な個人技も必要だ」でした。しかし、まさか次の監督が個人技だけでチームを作るとは。個人技はあくまでプラスアルファですよ。なんで、そこで「アルファ」だけでチーム作るわけ。ビックリクリクリですよ。

今までの代表強化の方針とまるで違うチーム作りと野放図な戦術管理に色々賛否両論ありますし、僕も去年ぐらいまでは勝てねえよ! と思っていた訳ですが。

しかし。戦術や個人技についての屁理屈を10年こねた後に、サッカーはわからんと言う結論に達した私。最近は、こういうある意味いい加減な代表がどういう成績を残すのかって楽しみになってきました。戦術がないと、本当に戦えないのか? 日本人の能力は本当に世界で通用しないのか? そういうことを最高レベルの大会で確かめた人はいない。岡田監督も「自分じゃできないから、人がやってくれるのは楽しみ」みたいなことをいっていましたが。確かに、ビックリするぐらいゆるいサッカーでアジアレベルでも苦戦してますけど、一方でやる気のないギリシャやチェコに完勝できる実力があるのも事実。神様が作ったチームは凡人の理解を遙かに超えている。

もしかしたら、今回の日本代表が、サッカーの新しい側面を見せてくれるかもしれません。是非、そうなって欲しいです。


具体的な予想。

オーストラリア:1-1分け
クロアチア:2-1勝ち
ブラジル:1-0負け

これぐらいで行ってくれないかなぁ。日本の選手はガンバリ屋さんなので、厳しい相手でも善戦は確実。後は勝てるかどうかですね。高原がドイツ戦でゴールを決めたのは大きな好材料です。W杯では、その年ベンチウォーマーだった、とか怪我で試合あんま出てない、って選手がよく活躍しますから。高原が爆発する可能性は十分。この組み合わせで勝ち点4なら大上出来。で、なおかつ次のラウンドに進めない、ってのがジーコジャパンらしいパターンですが・・・。今回は次のラウンドに進んで欲しいですね。

とりあえず、僕はテレビの前で、ガンバ選手中心に応援してます! 遠藤、出してもらえ! 大黒、早く得点感覚取り戻せ! 宮本、戦犯だけは何とか回避してくれ!


それでは、また来週でありんす。

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