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サンデー作家陣

若木民喜

Vol.17/2006年4月12日

聖結晶アルバトロスの成分解析結果 :

聖結晶アルバトロスの34%は電力で出来ています。
聖結晶アルバトロスの26%は成功の鍵で出来ています。
聖結晶アルバトロスの17%は蛇の抜け殻で出来ています。
聖結晶アルバトロスの10%は情報で出来ています。
聖結晶アルバトロスの8%は希望で出来ています。
聖結晶アルバトロスの5%は黒インクで出来ています。

ボクも流行りものの「成分解析(http://tekipaki.jp/~clock/index.html)」に乗っかってみました。示唆に富む結果ですね。

こんにちは。81%の海水と19%の野望から出来ている若木民喜です。

今週は17回目です。本誌では第17話が載っています。新しい舞台は廃病院です。ボクは昔から廃墟が好きなので、すきあらば廃墟を出そうと狙っています。

廃墟好きになるきっかけってのがあって。ボク、大学時代にイギリスで一か月ほどひきこもりをしてた(ワールドワイドな引きこもりだこと)んですけど、その時に一回だけひきこもりから抜け出して、ファウンテンズ修道院という有名な廃墟を見に行ったのです。プリングルスのソルト&ビネガー味(イギリスならではのフレーバー)の缶一つ持って。

世界遺産のくせに誰もいねーし、寒いし、暗いし。現代ってことを忘れる場所です。まだ太陽があるうちはいいんですよ。でも日が傾き始めると、みるみる顔出すその業の深さ。死ぬほど怖いですよ。人間ちゅうものは「欠けたところ」に想像力を発揮する動物ですが、修道院がまるまる廃墟になっちょるとなると、もう想像力も果てしなくデカくなってしまう訳です。ゴジラ大の修道士カドフェルが修道院の屋根の向こうからボクを見ているような気がして。逃げ帰ったんですが。

それ以来、廃墟が気になる存在になってしまって。日本にも、軍艦島みたいな世界遺産クラスの廃墟がありますが、死ぬまでに一回は行ってみたいですね・・・。ユウキ達が住んでいる木梢町には、なぜだかこの病院のような廃墟がいくつもあるのです。また機会があれば出てくるでしょう。

さて、ここからは来る4/18に向けての話題です。

まもなく『アルバトロス』の単行本の1巻が発売されます。

思えば、『アルバトロス』の連載を始めた時、僕の妹はこう言ったものです。
「私と息子のためにマンション買ってよ」
他の連中も言ってました。「これでメシはあんた持ちやな」と。何か、巷的にはマンガ家というものは連載したら即、金持ちになるという考えがあるようです。

全然そんなことないんですよ。晩ご飯はスーパーで買った80円のギョーザですよ。連載始める前と比べて良くなったことと言えば、お菓子が増えたことぐらい。ボロボロの14型テレビ、2回に1回再生がこける10年ものビデオ。もらいものの机、もらいもののステレオ。多分、マンガを描く条件は、読者の皆さんとほとんど変わらない状態でしょうな。

とにかく、マンガを描くのは金がかかるんですよ。資料代にアシスタント代、画材代やコピー機のリース代、何でも金がかかる! ことに、最近のマンガは内容もさることながら、作画的な描き込みの正確さや精度も求められます。スクリーントーンもしっかり貼らないといけないし、何を描くにもちゃんとした資料が必要です。トーン代だけでもバカにならないっす! くうう、こんなに金がかかるとわかっていたらXBOX360買うんじゃなかったよ! ちっとも遊んでないってのに!

最近は新古書店というマンガ家に一切お金が入ってこないシステムが栄えていることもあり、作家には厳しい時代です。僕のマンガを好きで読んでいるという方は、是非本屋さんで僕のマンガを買ってもらいたいです。

新人の分際で、大変、偉そうなことを言いましたけれども。



頼んでばかりではアレなので。



僕の方でも、買ってくれた方へのプレゼント企画を考えてます。
これはちょ〜楽しい企画ですよ! ええ!
僕のマンガが好きという方なら喜んでもらえるはずです! 多分。

詳細は来週のここで告知します。
単行本を買った人は本を片手に是非、見てください。

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