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サンデー作家陣

若木民喜

Vol.9/2006年2月15日

ウパー!

こんにちは、若木です。今回は9回目です。

第9話、読んでもらえたでしょうか。話に関しては相変わらず悪戦苦闘中でございますが、絵の方は最初の頃よりは多少慣れてきたかも。ユウキの顔も最初の頃からかなり変わってきたような・・・。素石の話は次回もありますので、ついてきてくださいです。今回の要点は、つまり「モノバイルの強さは原子量の重さと比例する」というものでした。これさえ覚えてもらえたらオーケーっす。

それにしても、今回の扉ですよ。今回センターカラーだった訳ですが、打ち合わせではアルバトロスのスカートの中はタイトルを重ねて隠すってはずだったのに、できあがったのをみたら、完璧見えてるじゃないっすか! なんてこった! こりゃ陰謀ですよ。今回のカラー扉は前の2回のカラーと塗りを変えてみました。前はアニメっぽいペタっとした塗りでしたが、今回はタッチが残る塗りにしました。どっちがいいのかなぁ・・・よかったら感想くださいー。

さて、僕の近況ですが、虫歯を治しました。

僕はとにかく甘いものが好きなんですよ・・・。朝ご飯にお菓子を食べて腹ごしらえしてからケーキを食べに出かける、とかやっちゃうぐらいでして。僕は何か月か前まで相当貧乏な人間でしたが、その頃でもご飯はインスタント焼きそば1個とか、バナナ2本とかでこなして、それで浮いたお金でイデミスギノのケーキを食うという、極めてお菓子重視の暮らしをしていました。

なんでこんなアリみたいな人間になったかというと。
子供の頃、僕は親のしつけでお菓子が禁止されていまして。何年も何年も甘いものが一つも食べられない生活をしていました。刑務所では甘いものが受刑者のお金の代わりになるといいますが、物資の少ない世界では、甘いものが好きではない人まで、甘いものが欲しくなってしまうのです。当時のある日、甘味に飢えた僕の妹は、戸棚をほじくり出して、ココアの粉末を発見。当時の僕達にはまさに黄金同然です。歓喜に湧く妹は、それをスプーン一杯にすくってモリモリ食べました。しかし、それは砂糖の入った甘いインスタントココアではなく、砂糖もなにも入っていない、苦い苦い純ココアの粉末でした。激しい苦みにのたうち回る妹の横で、僕はとんかつソースを舐めていました。だって、とんかつソースって甘いもん、ソースの割には。まさしく我が家は大飢饉の村と化していました(ですから、第1話でアイスクリームが食えると聞いてまんまと天文台に行ってしまうユウキ君の気持ちはよくわかるのですよ)。

そういう育てられ方をした子供が大きくなったらどうなるか? そうです。お菓子狂になったのです。我が家の兄妹は、子供の頃の恨みを晴らすべく、全員お菓子好きの大人になってしまいました。お母さん、ありがとう。

僕が連載を持ってまずしたことは、仕事場にお菓子を切らさないことです。バスケットにうなりをあげるキットカット! ぽたぽた焼! マクビティのビスケット! おお、あの高嶺の花だったチョコ、メルティーキッスが秋のフレーバー3つとも揃ってる! ドリームズ・カム・トゥルー! このお菓子バスケットを見るだけでも、連載作家によかったと思えますよ! 最高だ! ホントに! とんかつソースはもう二度とごめんだ! こりごりだ!

そして僕は去年の年末、長年の夢だった一大プロジェクトを実行に移しました。それは・・・・。

ケーキ屋のケーキを全種類食う。

これだ! 悩みに悩んでケーキを一つ買い、チミチミ食っていた僕にとって、これは本当に夢のなかの夢。甘味飢饉だった子供時代と辛い貧乏時代の自分を同時に精算し、新しい自分になるために、これは是非ともやっておきたい儀式だった! いや、バカバカしくないぞ!

昨年最後の仕事を打ち上げた後、アシスタントとともにケーキ屋に繰り出す僕。対決の相手はパテシィエの巨匠、ピエール・エルメだ! 東京メトロ丸の内線赤坂見附駅から徒歩3分、ホテルニューオータニへ向かう僕の心の中では戦闘開始を告げるホラ貝の音が高らかに鳴り響いていた! ブオオオオオオオオ!

長くなりすぎたので続く!
虫歯の話じゃなかったのかよ!

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