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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

田口ケンジ

Vol.157/2015年11月25日

今週の『姉ログ』は、靄子が保健室を訪れる『姉ホケンシツ』と、雪乃の競馬ストーリー最終章『雪乃ユキノヒメ』の2本立て。
センマヤユキノヒメの話はこれで3本目(14年桜花賞前、14年有馬記念前)となるわけですが、これがユキノヒメの競走人生を描く最後のエピソード……競馬好きで、競馬の仕事に携わった経験もある身としては、渾身の一作に仕上げたつもりです。


僕が競馬で涙したのは一度だけ。愛すべきスターホース、スペシャルウィークの引退レース(99年有馬記念)です。まさに今回の雪乃のような状況であり、心境でしたね。ただただありがとう…と。

スペシャルウィークの出会いで人生がガラッと変わったと言っても過言では無いですからね~…僕が上京したきっかけは、競馬雑誌の編集部に採用されたことなんですが、その就職活動自体「スペシャルウィークの記事が書きたい!」という熱意だけで入ったようなものですからね。
それが何故今、週刊誌で姉萌えショートコメディを描いているのか……人生わかんないものです(笑)


さて、本編でも述べたように競馬はブラッドストーリーなわけです。現役競走馬自身はもちろん、その父や母、祖父母の全成績まで知っていますが、一頭一頭に凄まじいドラマとロマンが内包されているのです。
先週末、来春のクラシック候補の呼び声高いリオンディーズという馬がデビュー戦を圧勝しました。その母シーザリオは現役時代日米オークスを圧勝した名牝。で、そのシーザリオの父は前述のスペシャルウィーク。そう、リオンディーズはスペシャルの孫に当たる存在なワケです。
そしてリオンディーズの兄エピファネイアは、13年菊花賞と14年ジャパンC(今回本編で取り上げた国際G1)を勝った名馬。リオンディーズは偉大な兄と母、そして僕が愛したスペシャルの孫という、どこで切っても好きになる理由しかない若駒なのです。こういう馬を応援していくことが競馬の醍醐味なんですよね。

センマヤユキノヒメも引退後は繁殖牝馬となり、3~4年後には第一子が競走馬となります。その子が活躍すればさらにまた血が広がる……雪乃は血筋の馬すべてを、これからも声を枯らし涙を流し、応援し続けていくことでしょう。うん、まさに生涯の生きがいだ。

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