椎名高志
Vol.4/2001年9月26日

 夏休み、子供を連れて某遊園地の某戦隊ヒーローショーに行って来ました(大人の事情により固有名は全部伏せ字)。今年の夏は隣の某イベントホールでも別の某オートバイに乗る昆虫型覆面ヒーローショーを開催していて、そっちもハシゴ。子供は大喜びだったし私もかなり楽しめたのですが、ひとつだけ引っかかることがありました。某覆面オートバイヒーローのショー開演前、某戦隊ヒーローのレッドが登場して「隣の遊園地では俺たちのショーがあるんだ! みんな、ぜひ応援に来てくれよな!!」と営業をぶちかましたんですね。
 そりゃね、その遊園地のCMではヒーローが「某遊園地で僕と握手!」ってやってるし、だいたいヒーロー番組ってそれ自体がオモチャのCMみたいなもんだし、まーヒーローに限らずあらゆる漫画や映画やテレビ番組ってのは「エンターテインメント業」っていう商売だよ、基本的に。商売である以上、宣伝活動は重要だと思う。でもさー、ライブショーに出てるヒーローは、子供にとっては「生身の本人」なわけでしょー? 「あ、本物だ!!」って思ったところに放つメッセージがイキナリ営業。ちょっとそれってどうかなぁ。少なくともあの場にいた保護者は全員、現実に戻って遊園地の入場料とショーの料金を頭の中で計算したと思うぞ。…だいたいフィクション世界の住人たるヒーロー本人にとっては、あれはショーじゃなくてガチンコ勝負のはずだろ(笑)。
 私だったらヒーロー本人にアレは言わせないなぁ。MCのねーちゃんが「隣では彼らのショーが。応援に行ってあげてね!」と営業し、ヒーロー本人は「ありがとう! 地球の平和のためにがんばるよ!」とかなんとか、きれいごとだけを言わせる。微妙な一線だけど、そこでデリカシーを失ったらフィクションの魔法は解けてしまう。キャラクターを大事にする、子供の夢を守るってのはそーゆーことじゃねーの? っていうか、俺の夢を壊さないでくれ、ガ○レッド(笑)。


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