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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

西森博之

Vol.2/2000年10月25日

 俺ンチね、蚊が多いの。なんだかしらんケド。いっとくケド都会ヨ。近くに林も川もないヨ。タイヤの山もないヨ。(タイヤの山には小さい水たまりができて、蚊が大量発生するのだ。)クソ…蚊のやろーめ、どーして足のカカトとかヤなとこさすんだ。カオとかさされるとすごく、コブみたいじゃないか。どーしてそーっとやって来て、そーっと去って行かないのだ。寝てると耳元でプ〜〜〜〜ンとかいいやがって、だーーとか思うじゃん。もしや子供の頃、赤虫でクチボソ釣ったりしてたフクシューか。赤虫ってのは蚊の幼虫ってゆーか、ボーフラなんだな。その時はそれを知らずに、余ると川に返してやったもんだヨ。頑張れヨ、なんて思ったりして。アハハハ。きっとあいつらの子孫がフクシューに俺ンチの回りに集まってるんだ。クソ、恩を仇で返しやがって。(恩か?)
 実はね、俺は伊藤チャンヨロシクお魚かってるんだ。ある日熱帯魚屋に行ったんだ。売ってたのカエル! 小さいの(何かの大型魚のエサだった)。俺の右斜め上方にフキダシが出て星のキラメキが起きたね。知ってるい、カエルは蚊とかハエとか食うのヨ!! 買ったね! そんでベランダにね、小さーいお池を作ってね、蚊のバカが、オ…水たまり発見!! 卵うんじゃうぞー、と思ったとこをカエル5レンジャー(5匹だったの)がガブリ。フフフ、行けー、西森ンチの平和を守るのだー。…………でもな、カエル5レンジャーは男だったのヨ。冒険野郎だったの。熱い魂を持っていたの。夏のコンクリート灼熱地獄の唯一のオアシス、西森ガ池から新天地を求めて旅立っていってしまったの。彼ら男達はいってたヨ。俺は人に媚びない、飼われないってな。……エッ、どーなったのかって。多分、干物に… いや違う、旅立ったのさ。きっと新天地で子孫をふやし、蚊のやろーをやっつけているのさ。フハハハハ。君達、俺をヒナンの目で見てはいけない。友人、その他からもさんざんカエルキラーとかいわれたがな。その熱帯魚屋には“ウキガエル ××のエサ”とか書いてあったのだ。ウキガエル……なァ…いかにも池に浮いてそーな名前じゃないか。プカプカと気持ちよさげに。誰だってそう思うだろ。思わない!? 思えヨ。名前を信じろヨ。俺だって冒険ガエルなら買わなかったさ。いや、何いいわけしてんだ、違うヨ。きっと冒険レッドガエルとピンクガエルはカラスの足につかまって、どこぞの川に逃げたんだヨ。
 ああ、栗(マロン)。

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