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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

久米田康治

Vol.34/2002年11月27日

 終着駅にはなかなか辿りつけないものなのです。
 週刊連載していると、おもしろいまんがを描く事が最終目的だったはずなのに、いつのまにか締切に間に合わせるのが最終目標になっちゃってる感があるのです。
 まぁ、どうせ僕には時間かけたところでたいした作品が描けるわけでもないですけどね、間に合わせてなんぼのやっつけ仕事ばかりの三流作家ですから、良い作品を描くための取材旅行なんてとんでもない事です。
 めっそうもありません。
 でも十年くらい前、まだ駆け出しだった時その時の担当さんに連れていっていただいた北海道取材旅行、楽しゅうございました。
 ご馳走していただいた蟹、おいしゅうございました。

 思えば当時はまだ期待されていたのですね。
 期待に応えられず申し訳ございません。
 確かに当時私の終着駅目標はあだち充先生でした。
 道を誤り脱線し、後続の元気な若い列車にまで迷惑かける始末、もはや老害。
 老いた機関、錆びた車輪をきりきり無理矢理動かし、汚れた蒸気を排出する日々。
 読んでいただいてる数少ない乗客様にも不快な思いをさせている事でしょうに、線路は続くよどこまでも、でもどうにももう走れません。

 かといって自分は、引退したところで、ぽっぽランドに飾られるわけでもない無名の老機関車、壊れて解体されスクラップになる運命。

 今度生まれかわるなら銀河鉄道になりたい。
 宇宙の海を無限軌道を思うがまま走りたい。


 まんが鉄道株式会社は倒産しました。
 次の停車駅はありません。

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