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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

畑 健二郎

Vol.420/2015年9月2日

【第001話・前編/水の星に愛をこめて】

新連載が始まるという事で、
久しぶりにここを更新しようかと思います。
どうも畑です。

ハヤテと並行して月一で新連載を始めることにしました。
タイトルは
『アド アストラ ペル アスペラ』

とりあえずタイトルが長いです。
長い上に読みにくいです。

基本的に作品タイトルというのは、
簡潔で覚えやすいものがいいと思うのですが、
このタイトル以上に相応しいタイトルが思いつかなかったので、
あえてこの長くて覚えにくいタイトルで行く事にしました。

いきなり読者に苦行を強いますが、
頑張って覚えていただけると幸いです。

この漫画は僕が14歳の頃、
毎日考えていた漫画が元になっています。

14歳の自分が勉強もせず、
来る日も来る日も妄想し、
誰に読ませるでもなく、
ひたすら描き綴っていた漫画。

それを、30代の終わりに、
あえて描いてみようと思いました。

『自分が今、中学生だったとして、
読みたい漫画は何だろう?』

わりと長い間、そのことを自問自答してきました。

結局たどり着いたのは
やはり自分の原体験となった
70年代から80年代のアニメ。

コンバトラーV、ボルテスファイブ、
ガイキング、ゴーディアン、ゴールドライタン、
ウラシマン、ブライガー、レザリオン、
そして、宇宙船サジタリウスに、スペース・コブラ。

メチャクチャでグチャグチャ。
それでも毎週ドキドキしたし、
なにより面白さが単純明快でした。

自分も、そういうものが描けないだろうか?
かつての自分が、夢中になったような作品を。

そう思った時に、
14歳の自分が、来る日も来る日も妄想していた漫画に
形を与えてみようと思いました。

大きな戦争に負けてしまった世界。
安全だけど、未来へ進むことを諦めた世界。
見上げた星空にベテルギウスがなくなった世界。

それが、この作品の世界であり、出発点となる舞台です。

主人公は葉月忍という、
何の力も持ってない15歳の少年です。

右腕に不思議な力も宿ってないし、
王家の血を引いたりもしていません。
きっと物語が進んでも
不死身の力に目覚めたりもしないでしょうし
右目に特殊な力が与えられることもないでしょう。

生身の、ごく普通の、
ただの素直な少年。

一応、『機械の声が聞こえる』という
人とは違う能力『らしきもの』がありますが、
残念なことに、その能力は彼を助けてはくれません。
少年に与えられた能力は、彼を窮地に追いやるだけで、
ちっとも幸せにしてくれません。

この作品は僕が好きだったものと、
今の僕の気持ちを、全て詰め込んだ漫画です。

そういうストレートな作り方が
どれくらい受け入れられるのか分かりませんが
あえて逃げず、素直に全部詰め込みました。

キャラクターに、ストーリーに、設定に、
僕の全てが詰まっています。

だから、こういうド直球なことを言うのは
非常に恥ずかしいのですが

これは、自分が一番読みたかった漫画です。

月一なので、ゆっくりとした歩みになるかと思いますが
ハヤテ共々、暇潰しに読んでいただけたらありがたいです。



【ハヤテのごとく!第505話 】

そんなわけで月一連載が始まりましたが、
『ハヤテのごとく!』もよろしくお願いします!

「月一新連載が『自分の一番読みたかった漫画』なら
『ハヤテのごとく!』はなんなのだ!」
というナギの声が聞こえてきそうですが
「二十代の終わりから
一番がむしゃらになって描いてきた漫画だよ!」
という感じです。

右も左も分からない頃から、一番必死になって
ただただ毎週描いてきた漫画なのです、ハヤテは。
もちろん今でも…。

あ、今月、単行本の46巻も出ます!
限定版もあります!!
よろしくお願いします!


さてさて、今回の505話は
修学旅行の途中ですが、
新連載記念ということで番外編です。
内容は…まぁ、解説の必要がないですね…

ホントはもっと新編集長をいじり倒そうかと思ったんですが
今後のために小出しにしようと考え、
このくらいでとどめておきました。
強い編集長はいじり甲斐があって助かります。

そんなわけで、月一新連載が始まり、
原稿のペースがどうなるかは謎ですが
最後まで必死で描いていこうと思いますので
月一新連載ともども、よろしくお願いします。


畑 健二郎

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