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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

畑 健二郎

Vol.386/2012年5月30日

【第364話/西沢さんの危機】

夕飯時の午後七時。
とにかく腹が減っている。

現在、僕は池袋に所要で立ち寄った帰りである。

僕にとって池袋という町は、
どうもあまり縁がないらしく
サンクリの時くらいしか来ない街である。
そして、そのサンクリも、
もう何年も行ってない。

実質、何年振りだ?
もしかしたらインタビューで
執事カフェに来た時以来かも。

なんとなく、そういう趣味でも
女の子が来る街という印象があるせいか
どうも自分の立ち入っていい街ではない感じがする。

ま、あくまで僕だけが思っている事だけど。

とりあえず、なんでもいいから飯が食いたい。
空腹感に僕は焦る。
だが、せっかく来た池袋。
それなりに時間もある。
いつもと違う、池袋ならではの物が食べたいじゃないか。

そんな時、ふと思った。

そうだ。こんな時こそ
孤独のグルメごっこ(TV版)だ。

池袋といえば汁なし担々麺。
そして羽の付いた焼き餃子。

想像しただけでワクワクするじゃないか。

そうと決まれば話は早い。

iPhoneで検索。
おっと、意外と駅のそばにあるのか。
こいつは都合が良い。

夜の街を足早に僕は歩く。

あ、でもテレビで有名になってて
並んだりしなきゃならない店になってたらどうしよう。
ゴローちゃんと同じものを注文して
店員さんに笑われるのも……

ええい、気にするな。
並ばなきゃいけないなら
並んででも食べよう。
そして、笑われても同じものを注文だ。
池袋なんて次に来るのは三年は先だし。

そんな事を考えている内にお店に到着。
お客さんはやはり多く、
カウンター席の一番端っこに追いやられた。

だが、これの方が
かえって落ち着いて食べられるというもの。

早速注文。
汁なし坦々麺と、焼き餃子。
もう一品、ゴローちゃんは注文していた気もするけど
それが何だったか思い出せない。
なので、僕はキュウリの何かを注文。
ついでにおススメされた青島ビールも頼んでみた。

ホッと一息。
ワクワクしながら店内を少し観察する。
店の中は狭い。しかし、席は満席。

カウンター前の炊飯器の外装が
派手に破損している。
なぜ買い替えないのだろう。
あんなに中の機械がむき出しで
ちゃんと炊けるのだろうか?

お客さんは凄く活気がある。
後ろで話している六人くらいの集団は
話の内容から、アニメ関連の人達か。
今はメイドさんについて熱い議論が展開されている。
しかし……みんなスキンヘッドなのはなぜだろう?
でもある種の美意識が感じられる……。

そうこうしている間に、ビールとお通しのキャベツの何かと、
注文したキュウリの何かが到着。

青島ビールでチビチビやりながら
この文章を書きつつ食す。

現在、状況はリアルタイムで進行中。
キュウリのなにかは
メニューに書いてあった通りビールに最適。
キャベツの何かも美味い!

これは期待できる。
早く汁なし担々麺こないかなー。

キュウリをひとつまみ。
ビールをチビチビ。

待つこと数分。
お、きたきたきましたよー。

ほほう、これが汁なし坦々麺か。
なるほど見た目はミートソースのパスタみたいだな。
すっごくいいにおいがする。

キャベツの何かと、キュウリの何かと青島ビールで
すでにお腹はいい感じに仕上がっている。
ここは一つ豪快に食ってみるか!
よくかき混ぜて―……
いただきます!


うん!美味い!

これが汁なしか!
ピリピリするけど、これは食べたことのない味だ。
おふぅ、山椒が凄いと聞いてはいたが
確かにこれは凄い山椒!
この辛さ!これが四川の辛さか!

羽根つき餃子も来た。
はは、確かに餃子が見えない。
大きなクレープのようだ。

バリバリと羽を砕き
早速アツアツの餃子を喰う。

む!!これも美味い!
いや、凄く美味い!!
羽の効果は分からないが肉厚の皮が
凄くいい。
ちょっと頼み過ぎた気もしたが
これならいくらでも行ける感じだ。
しかし、この店のおススメは
実は焼き餃子ではなく水餃子なのだが
焼きでこれだけ美味いなら
おススメの水はどれだけ美味いのだろう?

それから約十分。
一気に完食。
いかん、さすがに食べすぎた……。

食べ終わったらさっと帰る。
それが僕の美学。
そして、美味しかったら店員さんに
支払のついでに
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
と伝えるのも僕の美学。

気が付けば僕より前にいたお客さんは
誰も帰らずまだ熱く語り合っている。
メイドさんについて。

その喧噪を背に
僕は店を後にする。

途中、マクドがあったら
ストロベリーシェイクのMを
デザート替わりに飲みながら帰ろう。

それでは今週の話です。


【第364話】

今、そこにある西沢さんの危機。

そして、その危機感を全く感じていないヒナギク。

西沢さんのハムスター的カンは
ヒナギクに対しては『ケイカイスルニアラズ』と判断しているものの
ルカに対して激しく反応。
そして、そのカンは多分正しい。
なので即座に臨戦態勢である。

そういえば千桜のメイド服姿を描いたのも久しぶり。
やっているんですよ。
結構マメに。アニメイトでのバイト以外に。

彼女のお仕事は
咲夜の部屋の掃除や洗濯。
そして、咲夜の色々な相談を聞いたりする事。

まぁ、咲夜も千桜以外の人に片付けられたくないお年頃。
さらに千桜はとても口が堅いので
咲夜は安心して色々な相談が出来るという感じ。

というわけで
色々な人物の思惑が絡み合う次回に続きまーす。

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