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畑 健二郎

Vol.195 /2008/08/06

【第187話/いつか虹の掛かる場所で】

夏本番ですね。
どうも畑です。

今週は夏休みの宿題・その1という事で
サンデーの表紙とか描きました。

雑誌本体の表紙というのは
漫画家として頑張らなくてはいけない絵な上、
色々と制約も多いので描くのがとても大変です。

今の気分的にはもぉ
えろえろな絵を描きたい気分だったのですが
さすがに表紙がそれでは
コンビニの成年誌コーナーになんか青いテープで中身が見れない
ようにされてサンデーが置かれそうな可能性が出てくるので
それは少しマズイかもしれないという事で色々悩んだ末
夏の終わりに相応しい絵を描きました。

ええ、もぉホント夏終わったなって感じです。

本当は背景とか小物の下絵はアシさんに描いてもらおうと思っていたのですが、表紙の絵を描き始めた時点でアシさんたちを帰してしまい、オマケに背景資料の写真もなかったので
自分で背景の資料写真を炎天下の中わざわざ自転車漕いで撮りに行き、あまりの暑さに軽く倒れそうになったりしながらチマチマ描きました。

なので地味に苦労して描いたので
載るのは九月の第一週の本誌なのでまだ先ですが
是非見に来て下さいね。


あとこの夏のコミケでハヤテのカラーの複製原画を販売することになったみたいです。

まぁ、定番と言えば定番ですが
ご存じのように複製原画は、製作がとても大変という性質上
相当高額です。

なので本っっっっっ当に欲しい方や、その値段を出しても後悔しない方のみ!じっくり考えてご購入下さい。
よろしくお願いします。

※ハヤテのごとく!プリマグラフィー(直筆サイン入り)はコミックマーケット74「サンデーGX」ブースにて23,100円(税込)で販売されます。


それでは今週の話です。

−−−−−−−−−−−ネタバレ−−−−−−−−−−−−−−

色々あった過去編もようやく今週で一応終了。
さすがにこれだけいつもと違う話をやると
いつも以上に力尽きる感じです……。

まぁ、今後このシリーズ以上に
漫画の中で根本的に目指している方向性が違う話というか
異質な話はないでしょうね。

なんせ10週にも渡ってメインキャラはほぼ出ないわ
主役はいつもと違って幼児だわと、
ほとんど番外編というか、
もはや違う漫画の様相を呈していたので……。

このシリーズをやるにあたって、正直、相当悩んだし、
読者にどう受け入れられるのかも不安だったので
一時はやらないでおこうかとも思ったわけです。

しかしもうすぐこの漫画も始まって丸四年。

やはり長くやったからと言って
挑戦することをやめては先に進めないと思い
このシリーズを始める事にしました。

それが正解かどうかは分かりません。
読者の皆様にはどう映ったでしょうか?

先日発売されたサンデーRの対談でも答えたのですが
僕は基本的に漫画を描く時、それが自分の人生最後の作品だと思って常に描いています。
これは冗談ではなく、
いつも本当に本気でそう思っているのです……困った事に……。

なのでそういうスタンスで描いていると
『ああ、こいつ暴走気味だな……』と呆れられる事が多々あるわけですが(笑)、そういう肩に力が入りまくったスタンスでしか
僕は、読者の皆様と真っ直ぐ向き合う方法を
知らない漫画家なので
今後とも生温かい目で応援してくれると助かります。


それで物語的に随分と前フリが長くなってたしまいましたが
ようやく『ハヤテの幼なじみ・天王州アテネ』登場です。

まぁこういうのを幼なじみと言っていいのかどうかは分かりませんが、位置付けはまさにそんな感じ。

もっとも本当はラスト三ページはナシにして
アテネのその後を曖昧にしてしまおうかとも思ったのですが
読者にいらぬ心配をかけるのもアレだし、
なによりアテネ(成体)を早く描きたいという欲求を抑えられなかったので思わず出してしまいました。

作者的にはやっと違和感のない姿というか、
黒いドレスのナイスバディが自分の中でのアテネなので、
ようやく元に戻った感じです。

あと現在、絶賛・行方不明中のハヤテの兄もようやく登場。
その片鱗は見えているかと思いますが
ハヤテ以上にあの両親から生まれてきたとは思えない
高校生(当時)なので、いずれ本格的に出てくるのをお楽しみにしておいて下さい。

そして最後に登場したアテネ(成体)ですが
この過去の話は基本的にハヤテとアテネの二人で見ていた夢の話なわけです。
で、ハヤテサイドの話はこれで全て終わりですが
アテネサイドの話は先週のラストの後、
彼女にとってのクライマックスがもう一週分あったりします。

城の中で一人になったアテネにその後何があったのか?
作者的にはその部分は
この漫画において物凄く描きたい部分なので
その話もいずれ……。

で、次回からはようやく通常営業に戻ります。
とりあえず久しぶりに出てくる方々もいっぱいいますので
お楽しみにしてて下さいね。

と思ったら来週は合併号なので紙面でお会いできるのは再来週ですね。

まぁ、そんなこんなで……それではまた来週〜☆