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畑 健二郎

Vol.188 /2008/06/18

【第180話/死が籠められた箱】

ボンジュール、マダマァゼル。
どうも畑(英国紳士風/ズボンを履きなさい)でございます。

上の絵は16巻のカバー裏の没案の下描き兼ネームです。

基本的にはカバー裏はオマケ要素なので
あまり時間を取る訳にはいかないし、
毎回もの凄くユルユルな1ページ漫画なのですが
ペン入れの段階で「やはりこれは違う!!」と
初めて一から描き直しました……。
なので今回はいつもの倍近く時間がかかっています。
でもせっかく描いたし、もったいないのでここに載せてみました。
今のシリーズ、ナギは全く出番がないし。
もっとも作者はそれでも毎週連載以外のところで
ナギもマリアも描いてはいるのですが……。

まぁ描き直した漫画の方も当然ユルい内容なわけですが
正しくユルい漫画になっていると思いますので
どうか16巻をお楽しみに!!

ていうか、さすがにここを読んでいる人で
「カバー裏って何?」という方はいない……ですよね?

そうそう、それと今週号のサンデー本誌に
トレーディングカード・第五弾の、僕の描き下ろしカードが載っていますよ。

キャラは西沢さん。

最初は「下着なのか水着なのか分からない水着にしよう!」と
目論んでたのですが
やはり、そこまで踏み込む勇気がなくて……ていうか本当は、
いっそ下着姿にしようと思ったんですが、流石にそれは普通に怒られそうだったので一目で水着と分かるデザインにしました。

でも黄色の水着もなかなか健康的で可愛く描けたと思っています。
なので興味のある方も、できればない方もこの機会にトレーディングカードを是非!
本当に是非!!

そんなこんなで今週も手短ですが
早速、今週の話でも……。


−−−−−−−−−−−ネタバレ−−−−−−−−−−−−−−

この漫画には一番最初の段階から目指しているものがあります。
それは前にも言ったかもしれませんが、
いつかこの漫画が終わった時
もう一度読み直してみると、なんでもない部分に意外な発見がある漫画にしたい、という事。

で、このシリーズはまさにそんな感じの要素をいっぱいちりばめた感じで進んでおります。

さてさて、そういえば話の中で
アテネがハヤテに施した『神様の真似事』ですが
基本的には力を与えたというより
某・龍の玉の英語読み漫画で言うところの最長老様のやったあれと同じ感じです。

ようするに内なる力を解放してあげた感じ。
一巻の巻末のハヤテのキャラクター説明にある「あったりなかったり」の部分がまさに今回のこれです。
でも基本的には今のハヤテの能力はその後のバイトによるものですけどね。

それ以外でも、今週はずっとやりたかったシーン満載。
とくに冒頭。
とても微笑ましい感じがしていると個人的には思っているのですがどうでしょう?
もっとも、16歳現在のハヤテにとって前回のラストと今回のこれは幼い頃の出来事で、ノーカウントになっているみたいです。
ま、アテネや他のキャラがそれをどう思うかは知りませんが……。

あ。あとそういえばアテネの目の処理が印刷だと思ってた感じに
なってなかったので今週から若干トーンを張ってみました。
けど今度は濃くなりすぎている……。
とりあえずその辺は少し試行錯誤中なので単行本で統一しようと
思っています。

正直言ってアテネは物凄く絵的に描きにくいのですよ……。
縦ロールが、というわけではなくて
元々、すごい前からイメージが明確にあったキャラなので
そのイメージ通りに描くのが難しくて難しくて……。
このシリーズで一番の悩みですね。

ではでは箱の中身はなんじゃろな?という感じで……
また来週☆