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サンデー作家陣

藤田和日郎

Vol.47/2010年4月28日

 みなさま、大変ごぶさたしておりました。藤田です。
 前にいつ書いたのやらわからないくらいごぶさたしてました。
 いや、今『月光条例』でやってる「アラビアンナイト」編については触れておかないとね。
 本当にサンデー本誌でやっていらっしゃる『マギ』の大高忍先生には悪いと思ってます。普通考えられんもの。野球漫画やボクシング漫画がかぶるのは、別に少年誌ならぜんぜんアリだと思うけど、同時期にひとつの誌内でファンタジー世界観の根底をなす基本がかぶるのって!
「アラビアンナイト」をおとぎばなしで避けて通ることがどうしてもできなくて、結局やっちゃってますが、それだけ「アラビアンナイト」が魅力的なお話の数々を含んでいるというコトと、『美食王』という短編を昔やってオレも「アラビアンナイト」は大好きなんだよ〜という事実に免じて、『マギ』ファンの方、大高先生、どうぞ見逃してやってくださいね。
 どうもすみませんでした。
『月光条例』は「アラビアンナイト」編を玄関にしてクライマックスになだれ込んでいこうと思います。
 月光の謎やら「月打」の原因やら、色んなモンが明かされていきますよー。さて、どうなるんだと思います? きっと思いがけないようなハナシになると思いますぞ。
 今年、うわーっと描きまする。

 しばらく書いてなかったから書くこともいっぱいあるんだけど、うわーっとクライマックスに突入はいいんだけど、『月光条例』で前からやりたかった童話を出せなかったんだよねえ。
『泣いた赤鬼』浜田広介先生著。知ってるよね。
 とってもいいお話で、自分も大好きだったんだけどね。お許しがでなかった。管理している方にも事情があるんだろうね。残念。
 でも、知らない人がいたら、ぜひ読んでみて。
 すっごくいい話。藤田好みのかっこいい、しかもじーんとくるお話なんだ。

 それと、この前、下北沢でトークショーに呼んでもらっていってきました。
「妖怪なう」第一回ということで、妖怪研究家の多田克己先生と、イラストレーターの東雲騎人さんとお話しさせてもらいました。
 妖怪だよ。『うしおととら』で愛しまくった妖怪達。そのトークショーのため、昔の資料を読み直していったんだけど…江馬務先生の『日本妖怪変化史』や、柳田國男先生の『妖怪談義』… いやあ、妖怪はいい。
 本当の妖怪に会うのは怖いけど、妖怪の話は面白いなァ。トークショーでも話したけれど、妖怪の漫画が描きたくなっちゃった。
「九尾の狐と殺生石」のお話は言うに及ばず、渡辺綱の羅生門での茨木童子の退治の話、弓の名人・俵藤太と大ムカデの戦いも好きな話だなァ。小泉八雲先生の『怪談』の中の「ろくろ首」いかしてたなァ。鍋島藩の化け猫騒動なんていう講談もあった。
 とにかくね、自分が妖怪好きであることを自覚したトークショーでした。
 多田先生の面白いことこの上なく、妖怪の伝説にくわしいところをどんどん教えてくれるし、東雲先生の司会も見事でした。(絵が上手いうえにしゃべりも上手なんてスゲー)
 会場の160名近いお客様も、大変あったたかく、たどたどしい自分のしゃべりにもリアクションをくれて、ありがたかったなァ。
 スタッフの方がケーキ屋さんにわざわざ頼んでくれた、とらが描いてあるケーキや、『邪眼は月輪に飛ぶ』のミネルヴァを根付に作った方、色々お手紙やプレゼントをくださった方、みんなオレを泣かせてくれました。ありがとうございました。
 さて、たまに書くとこんなに長くなるんだもんよ。これを各月に振り分ければ、バランスいいのにね。
 それじゃ、また。
 みなさん、お元気でね。

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