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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

藤田和日郎

Vol.46/2009年12月2日

 こんにちは。みんな元気ですかいな?
 僕ァそれはそれは元気ですとも! ついこの間、新潟のサイン会もやり終わったくらいだもんね。
 そりゃね、終わった直後はヘロヘロですよ。もちろん。一人一人がまた言ってくれるのよー。
 曰く、「ハラァいっぱいになったとらをお願いします」とか、『掌(てのひら)の歌』(読切短編)の脇役の女の子が手をさし出しているように描いてください」とか、「コロンビーヌの最期のシーンを満面の笑みで」とか、「大人コロンビーヌとドットーレを」(!)とかね。こっちはリクエストにお応えしますなんて、よしゃいいのに言ってしまった手前、描けませぬなんて言えないから、すごい緊張感! ギリギリチョップ。(でも「ゴメンナサイ描けません」は、何度か言ったような気がする。屈辱! うう…)

 でもね、新潟は、今年のサイン会最後の会場だけあって、みんなそういうトコロ心得てらっしゃって、単行本持参の方が多かったな。
 「コレお願いします」
 「コレそのものは描けないけど、とりあえずやってみるからねー」
 といった会話が多かった気がするし…
 やっぱりインテルネッテとかいうコンピータの情報網で連絡しあって、合理的なやり方を伝えあってんだろね。
 だから、「――気がする」ってコトバがこの文に多いのは、そんなふうにリクエストを大汗かきながらなんとかかんとかクリアする自分の脳は爆発しっぱなしだったからでした。
 さすが米どころ、さし入れもお米(!)お酒が多かった。ありがとう。お菓子もイラストもとっても嬉しかったよ。もうサイン会もここで終わりなんだけれど、改めて言っときますね。気ィつかわんでいいんだからね。もうサイン会に参加するためにコミックスなどを買ってもらってるワケなんだしね。手紙は嬉しいけど。

 そして最後の方にサインし終わった時、見まもっていてくれた方々から暖かい拍手と、有志の方々からの花カゴ、そして色紙の寄せ書き。
 どうもありがとうね。ぐっと来ちゃったね。やっぱりこの新潟だけじゃなくて、今までの会場のどこででも、やって良かったよ、サイン会。終わった時はヘロヘロくにゃくにゃに疲れて、「もういいや… もうおなかいっぱいだよ〜」なんて帰りの列車の中でズルズルしてる僕だけど、やっぱり皆さんと会えて良かった。直で漫画の感想を聞けるなんて、本当に何てありがてえチャンスなんだろう。
 直で読んでくださってる人にお礼を言えるなんて、本当に何てストレスが発散するコトだろう。あーあ、良かった。来て下さった方々、本当にありがとうございました!
 そして自分のこのサイン会のスタイルを可能にするために汗を流してくださった、担当編集のウサ兄をはじめとする、いざわさん、おぜきさん、やまにしさん、とたかさん、各スタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした!
 そして北海道から九州までの各書店の皆さま、お世話になりました。お騒がせしました。

 ふう。
 なんの事故もなくつつがなくサイン会10会場という大仕事(僕にとってはそうだったのよ)が一段落したところで、今度は一刻も早く、普通の状態に戻らないとなりません。
 やっぱりね、サイン会は自分にとっても、夢の非日常世界なわけですよ。だって、いつもは、仕事場、アシスタントのトミー、ボブ、バンダム達と、B4の紙に漫画を描いて暮らしてるんだよ。小さい世界で、『月光条例』のコトだけ頭をカラカラになるまで考えて過ごしているのさ。それが僕に一番合った等身の生活です。そしてそれが僕の仕事。だからたくさんの方にほめてもらい、感謝の言葉をいただくのは、ちょっとファンタジー過ぎて、体がフワフワ浮かびすぎるんです。ですから、しっかりと僕は地に足をつけなきゃね。でなきゃ、月光や、エンゲキブ達のワルイ所や、これから進んでいくエピソードのまちがった所や、盛り上がりドコを見過ごすかもしれんもの。
 だから、もうそろそろ楽しかったサイン会の想い出を大切にしつつも、また、アタマから湯気たてて原稿に向かうフツーのハゲたおっさんに戻りまっす。でもね、そのハゲオヤヂは、今年の前半のハゲじゃないよ。サイン会でエネルギーをもらいまくって、『月光条例』をバリバリに描きたくなってる元気ハゲだからね!!
 じゃね、ありがとう。

 そいで。
 サイン会終わってから一本『月光条例』をやっつけたあと、安西信行といっしょに、和月伸宏先生のお家に遊びに行ってきたね。
 安西も和月さんも、ちょっと見ないうちにウォーキングでやせて、すごくカッコよくなってたのよ。やだねー。これだから集中力のある男達はよ。自分なんて、よちよち2年も3年もかかって、ようやくちょっと体重を落としたってーのにさ。
 思ったコトをすぐ口にするタチの悪い毒吐き漫画家と、今やすっかり、好青年ヅラが板についたバイオレンス漫画家は、本当に漫画に一直線な和月さんの静かな時間を騒がせて楽しく帰ってきましたとさ。
 和月さん、きっと19世紀ロンドンの次に、ロボット好きと見たね。それと、遅くまでおじゃましてすいません。また遊びましょう。

 よし、これで公私ともどもカンペキだ。
 あとは『月光条例』じゃ。
 「血のハート」編もクライマックス。昔出演したキャラクターを再登場させるのはどうでしょうかね? 今、これからの『月光条例』の展開をウサ兄と考え中です。よろしければ反応くださいね。アンケートで全てが決まるワケではないにしろね。
 ま、どちらに進むにしろ面白くなるんだけどよ。けけけけ。

 それでは、これから年末にかけて寒くなってきますよ。
 カゼやインフルの奴めにかからぬよう皆さま、御自愛してくださいませね。
 うちのボブみたいに、「寒いっスね〜」とか言いながら、ハダシ…とかいうのはやめようね。あったかくしてや。

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