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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

藤田和日郎

Vol.35/2009年2月18日

 とんだ ごぶさたをぶっこいてました。
新連載が始まったら、このWEBサンデーの文もちゃんとやろうなんて思ってたのに、こんなにあいちゃった。
携帯電話の「漫画家 藤田和日郎」の、何ていうのそのホームページ的なトコロでは、担当のウサ兄さんが、信じられないくらいマメに近況ページを更新してくれているというのにねえ。
あいかわらず『月光条例』づけの毎日の自分ですが、そのままじゃやっぱり描き続けられない。何て言うか週刊連載は、坂道を登ってるオンボロ車の感じなんですね。僕のカンジではね。いつもガソリンやなんやのエネルギーを注いどかないと、エンジンが止まって坂道を登れない。……登れないどころか、下がって落っこちて谷底へ。だから精神を盛り上げて毎週の漫画を描いて行けるよう、空[から]元気をぶん回せるよう『何か』を自分の中に注入しないとならないんですな。(職業[プロ]だ何だとイバっても人間は弱いもんです。一部のバケモノ…漫画家の中の漫画家方をのぞけば、ずーっと安定して漫画を描き続けている人はいないでしょ。精神的にもキツくなってきちゃうのさ。)
だからそうならないための注入エネルギーは、僕の場合は、音楽、本、映画。他の多くの人達もそうだわな。
特に音楽は大切でね。前にチーフアシスタントをしてた片山ユキヲ(「シリウス」で『空色動画』をやってる)=ジョーに「ふぢたさんは音楽を聴く言うて、自分の作品のテーマ曲を探してんでしょ〜。」と見抜かれたコトがあります。ま、テーマ曲とまではいかなくても、今、自分が描いている作品を最も素敵な気分で盛り上げてくれる音楽を常に求めているんですね。
だからCDは買う買う。こちとら作品のノリとのめり込み具合を決める大事なモノだから、必死に聴きまくるんだけど、はたから見たら駄聴き、お金のムダ遣いに見えるだろうなァ。
好きなジャンルのヘヴィメタル、ハードロックのCDは、ジャケ買い、曲名だけ買い…まさにちょっとでも「月」っぽいカンジがしたら、買いまくり聴きまくり……捨てまくり(トホホ)なかなか無いんだよな。どうしてもいつものバンド…ってコトになっちゃう。
好みは様式美ヘヴィメタルなので、リッチー・ブラックモアの〈ディープ・パープル〉、〈レインボー〉から〈ブラック・サバス〉、〈オジー・オズボーン〉〈ジューダス・プリースト〉、〈アイアンメイデン〉等の流れ、その後、ドイツの〈アクセプト〉や〈ハロウィン〉等を経て、〈ナイトウィッシュ〉とか〈エヴァネッセン〉などのゴシックメタルとかシンフォニックメタルに来てます。
(メタル聴きには、何か流れみたいなのがあるようですよ。ずうっとそのバンドだけという人もいるようですが、これ聴いたらこれ、この人がこのバンド抜けてここ行ったから聴くとかね。しかも、流れの中で好きになったバンドは聴かなくならないで、やっぱりずーっと好きっていうのがこのジャンルだと思います。)
デス系はちょい苦手…… あれは若い時の魂の怒りを表したマグマってカンジで、今自分はマグマは足りていて、もっぱら欲しいのは「物語」。メロディックでリフもわかりやすくて、色々転がって想像の余地があってようやく物語がやってくるんだよね。だからって、恋愛のもろ歌詞が、恋愛のもろメロディーにのって流れるバラード系も苦手。他の物語のスキマがないもんね。よくわかんないハナシですまんね。
でも「物語」を感じさせてくれるスラッシュやデス・バラードがあったら、やっぱり聴くね。まだ聴きが足りないのかもね。いいのがあったら反対に、君達の方から教えてちょ。
今回は好きなかたよったモノの話になりました。でもこんなの書くの好きー。
今、『月光条例』はトショイインが登場して来てますが、カノジョどうかね。これで、だいたい始める時にこうだったらいいなの登場人物たちがそろいました。
よーし、次は「赤ずきん」ちゃんに活躍してもらおうか。
あ、そうそう、『月光条例』は、〈ファースト・サインズ・オブ・フロスト〉ていうイギリスのバンドの「ザ・ロスト・コーズ」っていうアルバムを聴いて描き始めたんだ。かっこいいよ。
それとサンデーの終わりの方のアンケートで、「自分の漫画を読む時にこの曲を聴いてほしい」のところで答えた曲は、〈ナイトウィッシュ〉の「ダークパッション・プレイ」というアルバムのボーナストラックの『エスケイピスト』という曲です。長いタイトルだとあの文字数に入らんもんね。壮大で耳に残る曲ですぜ。ぜひ。
じゃ またね。お元気で。

■NTTドコモiモード公式携帯サイト 「漫画家藤田和日郎」

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