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まんが家バックステージ

サンデー作家陣

あだち充

Vol.12/2007年10月3日

〜あだち番の独り言〜 第4回

毎年、夏になるとあだち先生と担当編集者は夏の甲子園大会を取材しに阪神甲子園球場まで2泊3日くらいで行くのが恒例です。
一日中、甲子園球場で高校球児の熱い闘いを観てるのは至福の時なのですが、そこは炎天下の甲子園。すさまじい暑さです。汗だくです。クラクラします。
僕などは何回もペットボトルの凍った水やスポーツドリンクを買いに行くことになります。当然、その度に先生に声をかけます。
僕「先生、飲み物なにがいいですか?」
先生「ん? いや、いらない。」
1時間後―――
僕「先生、飲み物なにがいいですか?」
先生「ん? いや、いらない。」
さらに2時間後―――
僕「先生、飲み物なにがいいですか?」
先生「ん? のどかわいてないから、いらない。」

そういう問題じゃないんですよ先生!!

熱射病で倒れますって!
脱水症状起こしますって!
筋肉がつりますって!
と強引に説得して買ってきた水をなんとか飲んでもらいました。
実は担当した当初から気にはなっていたのですが、数年前の初めての甲子園取材で僕は確信しました。そう…

あだち先生はあまり水を飲みません。

そのせいでゴルフに行くたびに足をつってリタイアしていることもわかり、ぞっとした僕は先生に聞いてみました。
僕「先生、なんで水分を取らないのですか? 水でもスポーツドリンクでもいいんで、毎日定期的に水分を取らないと血液もドロドロになるし、筋肉もひきつるし、新陳代謝も鈍くなります。体にすごく良くないですよ?」
先生「なんでのどもかわいてないのに水を飲まなきゃいけないんだ? そんな習慣ないよ。」

衝撃を受けた僕は何とか定期的に水を飲むようお願いしたら、先生は仕事場に美味しい水をいつでも飲める素敵なマシーンを設置してくれました。一安心です。
あだち先生だけでなく今の50代後半より上の世代の方は、質素な生活を苦にせず、我慢強く、精神的にもタフで、生きるエネルギーに満ちた偉大な世代です。が、あまりの我慢強さに僕はドキドキしてしまいます。でもだからこそ30年近く、過酷な週刊連載を続けられるのかもしれません。


※編集部註 写真はこのページに来るたびに変わります。全5種類ありますので全て見てください。

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